撒き餌の飛車
皆さんこんばんは!にこぽんです(・ω・)ノ
皆さんは【撒き餌の策】というのをご存知でしょうか?
三国志に出てくる策略の一つですがその名の通り、餌をまき散らしてそれに群がってきた敵を囲んで仕留める!という策略です。
ちなみに三国志の撒き餌にあたるものは武器や防具やお米であって、それをわざと捨てて逃げ出して敵が拾いに来たところを一網打尽にする。
こういった作戦……だったはずですw
多少ニュアンスは違うとは思いますが、要は囮作戦みたいなものかと思います。
それに似たような一局があったのでご紹介します。
51手目 後手☖1五歩まで
私が後手番(上側)で端攻めを仕掛けた所です。相手の王様の囲いは香車の下に王様を持ってきて囲う穴熊という囲いです。
この囲いには端攻めが有効だという事をちらっと聞いた事あったので、銀があがって香車の走りが鈍ったと思ったので仕掛けました。
まあ…ご想像で分かるかもですが、まっずい攻め方になっちゃいました(;´Д`)
この後の攻防です。
53☗同歩 54☖1六歩打 55☗同銀 56☖1五香 57☗同銀 58☖同角
59☗同香 60☖7三桂 61☗1八香打
61手目 先手☗1八香打まで
まず…攻めの駒が全く足りてませんでした~(´∀`*)ウフフ
ただ攻撃を仕掛けて引く…という事はしたくなかったので、もう強引にいっちゃいました。
結果銀を獲得する事は出来ましたが、大駒の角を失うという結果に( ノД`)シクシク…
相手の守りの要である銀を獲得出来たのは良かったのですが、序盤で角を失うのは多大なる損失です😞
もちろんこの後は終始相手のペースで進むことに……
厳しい局面が続きました。
107手目 先手☗1二馬まで
銀と金でちょこちょこと攻める私に対して痺れをきらしたのか、角で飛車を狙って来ました(゚д゚)!
次私は飛車を見捨てて3七成銀と打ちました。
と言うのも…この一手が詰めろの一手なんですよねぇ~
次☖2八銀か金での一手詰みです。
飛車という大駒を餌にして王様を狙う……まさに撒き餌の策じゃありませんか( `ー´)ノ
とは言え…以前にも触れましたが将棋の終盤戦の一手はホントに大事なので、一手間違うと頓死するという局面が続きます。
なのでこういった機会は結構あるかもですねぇ~
美味しい餌に飛びつかず冷静に、かつ全体的に局面を見る事が出来れば将棋の実力も上がっていくんだろうなぁ~( ..)φメモメモ
ちなみに今回は餌に食いついていただき勝利する事が出来ました。
美味しい話には裏がある……
何だか現実世界でもこういった事ありますよね💦
現実でも将棋でも冷静な判断力を養いたいものです(`・ω・´)ゞ
対局してくださった方ありがとうございました。
対局日➡2019年1月18日
将棋倶楽部24にて
※おまけ 将棋の戦法&囲い&用語集
⑬穴熊(あなぐま)
王様の囲いの一つで、王様を香車の位置まで移動させて囲う。
金と銀を使ってここまで囲うとホント守りが固くなります(゚д゚)!
多少の攻撃にはビクともしないので崩すのはすごく手数がかかってしまいます(・_・;)
ただ…ここまで組むのに非常に長い手数を要し、さらに組んでいる最中は非常にモロい状態になるのでそこを突かれると一気に勝敗が決まることも……😰
なので初心者にはちょっと難しい囲いかも知れません。私もあんまり組んだ事ないですねぇ…
使いこなせる日はくるんでしょうか……(;´∀`)